日本人

第26弾 中嶋 修

「日本人の日常」をテーマに画家の中嶋修さんが2016年8月8日より制作をスタート、ホテルに滞在したり通ったりしながら制作を続け、2016年8月24日に「アーティストルーム 日本人」が完成いたしました。

「いつの時代も人は変わらず『日常』を作っていくのだと思う」という中嶋さん。書き溜めているという膨大な量のスケッチをホテルに持ち込み、壁の大きさ、家具とのバランス、光の入り具合などを見ながら、慎重に場面・画材を選び、オムニバス形式で直接壁に描きました。
電車の中で、学校で、駅で、たまたま中嶋さんと同じ場所にいた人たち。スマホに視線を落とす人もいれば、待ち合わせをしている人もいる。中嶋さんがよく通っているという寄席の風景もまた、日常の一場面です。再構成してないです、見たままそのままです、という壁の絵に描かれているのは、嘘偽りのない現代の日本人。この部屋では、日常という最もラディカルな日本の美をお楽しみいただきたく思います。

Room #3124  |  完成:2016.08

Artist’s Message

電車に乗ってみる。広場に出てみる。お店をのぞいてみる。
そこに生活する人がいる。
多くは日本人。
ともに生活してきた人。

いつしか、携帯電話、スマートホンの時代になり、
カセットテープやレーザーディスクがなくなったように
生活は変わっていく。

見たものをそのまま 描きました。
描かれたものが、似ていないなら、他意はありません。
うまく描けなかったんです。

21世紀のある時の日本。
私の眼に映った人。

中嶋 修

“日本の美意識が体感できる時空間”

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