銭湯

第11弾 右田 啓子

第11弾は「銭湯」をテーマに現代美術作家の右田啓子さんが、2014年8月7日から制作をスタート、9月1日に完成いたしました。
ヘッドボードの上に描かれた、富士山と松。壁の格子はタイル貼りのように見えますが、こちらも絵。まるで銭湯の中にいるような錯覚をおこさせる絵が、ぐるりと一周描かれています。「日本人の飾らない日常にある文化」として「銭湯」をモチーフに選んだという右田さん。「のんびりゆったりとした銭湯に囲まれて、身も心もゆるっとほどける部屋になれば」という思いで描きあげました。また描かれているキャラクターは、右田さんの作品に必ず登場する「PONI」という架空の人物達(住人と呼ぶ)です。外国人とも宇宙人ともとれるその住人たちが 日本の文化を楽しんでいる様子が描かれています。
なんとも不思議な、泊まれるアート「アーティストルーム 銭湯」に、ぜひお越しください。

Room #3120  |  完成:2014.09

Artist’s Message

テルマエトキオ「ぽにゆ」

日本には風呂という文化があります。体をきれいにするという目的だけなく心をほどく作用があるように思います。
私には温泉は少しだけ特別な場所ですが銭湯はより大衆的で気張って出向くというよりは自分のままで行ける場所なのだと思います。
恥ずかしがりやの日本人が見ず知らずの人とみんなでお湯につかり、ゆるりと心をほどいて帰る。
そこが面白くもありなんとも素敵です。
今も続く飾らない日常にある文化。改めてお風呂っていいなぁと今回モチーフに選びました。
のんびりゆったりとした銭湯に囲まれて身も心もゆるっとほどける部屋になればと思います。
日本の銭湯を私の世界、PONIを通して楽しんでもらえたら嬉しいです。

右田 啓子

“日本の美意識が体感できる時空間”

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