「十二支」をテーマに画家の安元亮祐さんが、3月24日から4月3日まで当ホテルに11日間滞在し制作いたしました。
部屋全体を埋め尽くす、今にも動き出しそうな動物たち。「昔々の面白い 干支ものがたりを感じてもらえたら嬉しい」という安元さん。ネズミに騙され干支から外された猫と、神様のお情けで12ヶ月の最初の日をつ・いたち(一日)にしていただいたイタチも特別出演しています。また、滞在するお客様に楽しんでいただけるよう、部屋にはちょっとした仕掛けが。ベッドに横たわると向かいにある鏡に映った虎と目があったり、カーテンをめくってみると、お猿さんが隠れていたり…平面ではなく、部屋の壁(と天井)というキャンバスだからこそできた、これぞ滞在型アートです。
Room #3108 | 完成:2014.04
ようこそ干支の部屋へ
このアーティストルームを制作した2014年の干支は馬(午年)、そして自分も午年生まれ。
たまたまこの部屋を干支でうめる事になりました。
うまく描けるか…?はわかりませんが、ひとっ走り絵筆を走らせてみました。
ネズミに騙され干支から外された猫と神様のお情けで12ヶ月の最初の日を
つ・いたち(一日)にしていただいたイタチも特別出演となります。
昔々の面白い 干支ものがたりを感じてもらえたら嬉しいです。
安元亮祐
1954 兵庫県姫路市生まれ 筑波大学付属聾学校美術専攻科中退
安元の描く世界には擬人化された動物・男・女・道化師たちが見知らぬ街に登場、何故か懐かしさや郷愁を感じさせてくれます。アクリル絵具の他、身近な素材(雑誌の切抜き、植物の蔓や根、ダンボール)などを絵具と同じような感覚でコラージュした作品を主に制作していますが、この壁画(Artist in Hotel プロジェクト)のように墨一色で描く自由なドローイング作品のように、度々行う舞台美術での即興性のある仕事も得意としています。